修了生コメント

荻生 奈苗
コミュニティ福祉学研究科博士課程前期課程修了

大学院での生活・経験について教えてください。

2011年に発生した東日本大震災のボランティア活動に関わったことをきっかけに、学問の分野からも復興支援に関わりたいと考え、大学院では災害ボランティアについての研究を行っていました。様々な文献や調査から研究のヒントを得るとともに、実際に被災地の宮城県石巻市での活動を続けながらの大学院生活でした。研究と実践を両立できたのは大学院の先生方や同じ院生仲間の後押しがあったからであり、学問と実践のリンクを大切にする、コミ福ならではの大学院生活だったと感じています。

現在の仕事やその他の活動について

大学院時代の研究や活動の中で、災害が起きた際には身近な地域のつながりがとても大切であること、そして平時からそういった地域づくりに関わっている社会福祉協議会の役割に関心を持ちました。そして大学院修了後は宮城県石巻市に移住し、石巻市社会福祉協議会で地域福祉コーディネーターとして3年間、住民とともに「支え合いの地域づくり」に取り組みました。誰もがお互いに支え合いながら楽しく暮らしていけるような地域を、当事者である住民と話をしながらつくっていく仕事でした。その方法は、誰もが集えるサロンの場をつくる、地域の見守り活動を立ち上げるなど、多岐に渡りました。
地域住民との対話や協働の中で地域や住民が持つ力に触れ、「石巻の人達の力になりたい」と思って移住したはずの石巻でしたが、むしろ私自身が地域や住民に支えられ、多くのことを学ばせていただいた3年間だったと思っています。
現在は故郷の茨城県に戻り、地元市町村の社会福祉協議会で勤務しています。そして地区担当職員である地域活動コーディネーターとして地域住民と協働しながら、今度は自分を育ててくれた故郷で「支え合いの地域づくり」に取り組んでいます。

大学院と現在の仕事の関連について

大学院で学んだ2年間があったからこそ今の仕事に就いていますし、研究や活動の中で得られた学びや気づきは、現在の仕事の中でも活かされています。関心のある分野をとことん突き詰めて考え、深め、力にしていける。自分の人生にとって、とても有意義で幸せな2年間だったと感じます。これからも大学院での貴重な経験と学び続ける姿勢を忘れず、地域での実践を続けていきたいと思います。