コミュニティ政策学科 権安理著『公共的なるもの――アーレントと戦後日本』のご紹介

権安理著『公共的なるもの――アーレントと戦後日本』作品社

 

2010年の「『新しい公共』宣言」によって注目を集めた「公共(性)」。それ以降、国家のみならず、市民が担う公共が注目されてきた。今後、高校では公共という科目が教えらえることにもなっている。

だが、公共とはそもそも何であるのか。なぜ求められるのか。いかなる役割を担うのか。本書は、ハンナ・アーレントの思想に依拠しながら、公共という言葉/概念の意味を探究している。またその上で、戦後日本という歴史の中で、公共がどのように捉えられてきたのかを検証している。高度成長期の公害反対運動、冷戦以降の市民社会、阪神淡路大震災時のボランティア活動、新しい公共宣言、官民協同、公共哲学の隆盛……このようなキーワードとの関連から、公共の歴史≒物語([hi]story)が明らかにされる。