中川 晃さん(2020年度大学院博士課程後期課程修了,石渡研究室)のReview論文がJournal of Thermal Biologyに掲載されました.

中川 晃さん(2020年度大学院博士課程後期課程修了,石渡研究室)のReview論文「Effect of short- and long-term heat exposure on brain monoamines and emotional behavior in mice and rats」がJournal of Thermal Biologyに掲載されました.詳しくは下記URLを参照下さい.

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0306456521000905

 

本研究は,先行研究として行われているげっ歯類(ラットおよびマウス)の暑熱曝露による脳内モノアミンと情動行動の変化を,暑熱曝露の条件,脳部位毎にまとめています.そして,暑熱曝露による脳内モノアミンの含有量の変化と情動行動の関係性を考察し,先行研究の問題点と解決方法について述べています.

先行研究においては,脳内モノアミンの測定は初期では全脳で行っていましたが,近年ではより細分化された脳領域で測定が行われています.細分化された実験では視床下部における暑熱曝露による脳内モノアミンの含有量の変化を調べている実験が広く行われており,特に体温調節を司っている視索前野/前視床下部において暑熱曝露による脳内モノアミンの変化を調べた実験が多く行われています.情動行動の変化については,暑熱曝露の温度が37℃以上,又は深部体温が2℃以上上昇したときに悪影響が出る可能性が示唆されています.脳内モノアミン及び情動行動の変化については,先行研究では暑熱順化に伴う変化について調べている研究はほとんどなく,脳内モノアミンを測定している部位が限定的であり,情動行動の測定についても限られた実験しか行われていないことが分かりました.その為,今後の研究においては上記の問題を明らかにすることが必要となることを示しました.