4年間の学びのイメージ
4年間の学びの特徴
1年次から始まる基礎演習から4年次の卒業研究まで、少人数のゼミナール(演習)が全員に保証されるコミュニティ福祉学部。少人数制による教員との距離の近さ、多くの問題意識を共有できる友だちとの出会いが、あなたを大きく成長させます。
1年目:基礎演習を通して、様々な学問と仲間に出会う

1年次、入学したばかりのあなたを迎えるのは、アカデミックアドバイザー(教員)を中心とした少人数のゼミナール「基礎演習」。ここではまず、レポートの書き方、プレゼンテーションといった大学における学びの基礎を習得します。
また、4年後の進路を見据え、自分が学びたい学問とはなにか、どう学んでいくべきかを教員と相談しながら具体化していきます。それぞれの教員の専門性を活かしながら展開される「基礎演習」を通して、学ぶ意欲の高まりを感じるはずです。
「基礎演習」は教員一人に対して学生が約20人。その中でもグループ分けされ、より少人数で取り組みます。
学部、学科の専門性を理解した上で、4年間の学びの計画を立てるための手助けも行います。
2年目:様々なフィールドで、「現場」「実地」「実践」を学ぶ

2年次になると、各学科とも「フィールドスタディ」「ワークショップ」と呼ばれる演習が本格的に始まります。各演習のプログラムごとに、文献・資料などを通じて準備作業を行い、それらを何らかの形で実地、実践に結びつけることを目標にしています。教員中心ではなく学生による主体的な学び、教室以外のフィールドや様々な現場での体験によって、自らの視点を形成し、今後の研究へとつながる一歩を構築します。
課題に対しての文献・資料研究が始まります。各自の課題設定に対して、教員からのアドバイスが入ります。
フィールドスタディ修了後に制作されたレポート集(右)
3年目:課題、発見、実践のサイクルで問題の核をみつめる

これまでの学びを通して見えてきた自身の問題意識を、より高度な専門的知識の習得と共に探究していきます。各学科とも、より少人数でのゼミナール形式をとり、文献資料の精読研究や、現場実習などを行います。現場へ学生が赴くだけでなく、フィールドで持った疑問、感じたことを各教員が巡回指導していくことで、学生の問題意識をより掘り下げていきます。また、国内外の「インターンシップ」などの実習(就労)体験を通じて、社会問題への理解と関心を深めていくことができます。
一人ひとりがゼミナールで研究・実習してきた内容を発表しあい、1年の最後に報告書にまとめます。
主な研究、実習例
インターンシップ先の例
- 政府系 市役所、区役所、人事院、保護観察所
- 国際NGO系 海外で生活自立支援や就業支援を行っているNGOの日本事務所
- NPO系 調査研究、高齢者在宅サービス、精神障がい者の仕事起こし
- 企業系 食品、旅行、教育、不動産、百貨店などの企業
- スポーツ系 スポーツ関連協会、フィットネスクラブ
- 福祉系 福祉系施設、社会福祉協議会、NPO法人
- 海外系 フロリダ、ベトナム、ロンドンのNPO、社会的企業
社会調査実習の調査例
量的調査クラス | 立教生の就業意識とキャリア形成に関するアンケート調査、現代におけるコミュニケーションの多様化と人間関係に関する調査 |
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質的調査クラス | 不登校児支援、子育て支援、在日外国人支援、まちづくりについて、行政、NPOなどを対象にドキュメント分析、インタビュー調査、参与観察を行い、主にKJ法を用いて質的に分析 |
福祉実習先の例
児童養護施設、知的障害児施設、社会福祉協議会、身体障害者療護施設、特定機能病院、情緒障害児短期治療施設、福祉事務所、児童相談所、母子生活支援施設、特別養護老人ホーム、回復期リハビリテーション病院、精神科病院
4年目:4年間の学びの成果を卒業研究、そして社会へ

4年間の学びを形にする卒業研究では、各自が設定した課題に対する答えを1年間かけて研究していきます。コミュニティ福祉学部では、4年次になった自身が感じる問題意識に即した研究を進めていくことができます。3年次の担当教員にも限りませんし、卒業研究の形式は自由で、学生の主体性に任されています。たとえば、児童虐待を防ぐための答えとして「ポスター」作成を研究課題に選ぶこともできます。

卒業研究の内容をゼミナールの教員や仲間と確認しあって、よりよい発表へとつなげていきます。
論文だけでなくポスター、絵本など卒業研究の形式が自由なところも特徴のひとつです。
主な研究、実習例
卒業研究テーマの例
- 視覚障害者のQOL向上のためには
- 生活保護世帯における教育
- ソーシャルワーカーの心理的アプローチ技術の必要性
- ボランティアを活かすコーディネート
- 「 地域ブランドとスポーツ」市民マラソンにおけるまちづくり
- サッカーの試合中のフィジカルパフォーマンスに及ぼす 環境温の影響
~「地域」という暮らしの場において~
~利用者の将来を見据えた教育保障の在り方~
~Social Work Treatment 5th editionの翻訳を通じて~
~ボランティアの特性と動機の分析から問う~